こんな日本語で大丈夫?

  • 2016.12.15 Thursday
  • 09:37

 「大丈夫です」――お金がなさそうに見えたり、具合が悪そうに見えたりする私のことを心配してくれる人に応えるときの言葉だと思っていたのだが、最近はどうも違うようだ。

「署名をお願いできませんか」「大丈夫です」。「アンケートにご協力いただけませんか」「大丈夫です」。

てっきりしてくれるものと喜んでいたら、嫌な顔をしてさっさと通り過ぎて行ってしまう。何回かこんな経験をして、ようやく、いまの「大丈夫」は、「いりません」「お断りします」という意味なんだと分かるようになった。いきなり言葉がこんなに変化すると、頭の固い年寄りとしては面くらってしまう。

そんなこんなで、今の若者の日本語は…などと言いたくなる思いもあるのだが、いやいやどうしてどうして、日本語をめちゃくちゃに使っている、そのひどさたるや、その辺の若者などてんで問題じゃない人たちがいた。

 

沖縄県で空中を飛んでいたオスプレイが海に突っ込んで、機体は見る影もなくぶっ壊れた。この状況について政府は「不時着水」などと言い、マスコミもおしなべて「不時着」と報道した。しかし、不時着と言ったら、機体に思わぬアクシデントなどがあって予定の基地の外に着陸することを言うのであって、その際、多少の損傷があるかもしれないが、今度のように海に突っ込み、機体が完全に破壊されているような事態は、ふつう「墜落」というのじゃないだろうか。にもかかわらず、「墜落」と報じたのはごく一部のマスコミに過ぎない。

なにゆえにこんな不正確な日本語をあえて採用したのか。その狙いは、はっきりしている。

オスプレイと言えば「未亡人製造機」と揶揄されるほど事故が多発し、危険極まりない飛行機である。これが配備されている沖縄などでは、そういう不安や騒音被害などに対して大きな反対の声があがっているわけだが、今回の墜落事件によって、まさにその不安が的中したわけだ。

怒りの声がさらに高まり、日本全体に広がることを恐れる勢力が、事態を過小に伝える印象操作として編み出したのが今回の「不時着」なる怪しい日本語なのだ。

そういうふうに、政府が率先して言葉をごまかし、捻じ曲げていく。そしてそれを無批判に受け入れ、拡散しているのがNHKや大手マスコミだ。

もはや、若者たちに「そんな日本語で大丈夫?」などと言えるものではない。

 

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